2014年9月15日月曜日

日本製漆器(2014.11/09加筆・リンク修正)

どうもご無沙汰しております!
記念すべき第三回目の記事は日本製漆器です。

ん?日本製漆器? それって普通にあるものじゃない?


と、思われる方も多いかもしれませんが、例によって身の回りの安い漆器はほとんが中国製です。
日本製漆器となりますと、手作業で一つ一つ作られるものは、とても高くなってしまうのです。

その中でも今回は漆器業界のタブーに触れるアレを紹介していきたいと思います。

それは・・・日本産漆を使った漆器です!



日本製漆器というだけなら日本で作られていればいいので、割と見つけるのは難しくないんですが、日本産漆となるとほとんど使われているものありません。

何故なら日本で使われている漆の98%は中国産だからです。

漆器の材料で主なものは二つ。
木材と漆ですね。

現在、市場で売られているものは次のものがあると思います。


1.木材も漆も日本産で、日本で作られている日本製。(とても高いが最高品質)

2.木材は日本産で、漆は中国産のものを使っていて日本で作られてる日本製。(高い、品質も良い)

3.木材も漆も中国産のものを使っていて、日本で作られてる日本製。(価格も品質もまあまあ)

4.木材も漆も中国産のものを使っていて、中国で作られてる中国製。(圧倒的に安い。品質は良くない)


これを見て何を感じてもらいたいかというと、私たちが普段漆器として使っているものは中国製で、漆器のイメージとしてあるのは中国製漆器のものだということです。

漆器って、お手入れが難しく、漆が使っているうちに剥げてきてしまうし、お味噌汁など汁物にしか使ってない・・・
実際こんなイメージを僕も持っていました。高い漆器って芸術的な良さで高いのであって、使う分にはそんなに変わらないんじゃないかと。

ですが! 日本産漆はまったくの別物なのです!


なにが違うか? まずDNA・・・もとい品種が違います。
ということは漆そのものの性格が中国産とは異なってきます。

日本産漆:塗膜が強靭で薄い
中国産漆:塗膜が柔らかくて厚い

そしてその採取・精製の過程の違いもあり、漆特有の成分ウルシオールが日本産は80%中産は60%と日本産の方が多くなっています。


漆は本来、強靭で柔軟であり、そして酸・アルカリ・塩分・アルコールなどあらゆる科学成分に強く、抗菌・防カビ、さらには時間が経つにつれて、つやが出て美しくなる

その特性を本当に現したものが日本産漆なのです。


さらに、漆器のもつ魅力として、陶器やプラスチックの器にはない温かみがあると思います。
これを本当に生かす使い方、それが日本独特の食事作法です。

つまり、器を手に持って口をつけて食事する。これにもっとも適したものであると言えます。

そんな日本の宝とも言うべき日本産漆を100%使った日本製漆器は!


「浄法寺漆産業」様の国産漆100%シリーズです!

まずは漆掻きの様子の動画をご覧ください。「命の滴 浄法寺漆」



動画が見れない方はこちらから http://www.youtube.com/watch?v=JbvbmZPz-OM

そして職人の手による丁寧な仕事!

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一つ一つ思いがこもっていそうですね!

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おおお・・・まだ途中ですが、ピカピカしていますね。

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そして、できあがったものがこちらになります!?




漆器は作り手七割、使い手三割という言葉があり、この状態からも使い続けることでつやが出て、美しくなってゆきます。その姿、使い続けたアナタだけが見ることができるものなのです。

日本産漆の国内使用量2%・・・それを3%、またはもっと多く増やすことに貢献してみませんか?


紹介しました「浄法寺漆産業」のHPはこちら http://www.japanjoboji.com/index.html
(掲載させていただきました写真は「浄法寺漆」様のHPおよびブログのものです)

お買い求めはこちらから
浄法寺漆産業(楽天)

修理のご依頼、問い合わせなどはこちらから http://www.japanjoboji.com/pg27.html

価格はやはり高いですが、普通のスポンジと洗剤で洗っても大丈夫ですし、もし漆が剥げてしまっても、漆を塗りなおして修理できますので一生使っていけるものです!

以上、日本製漆器のすすめ!! でした。


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